代表取締役社長 亀井 信幸

私たち亀井工業ホールディングスは、2020年に創業130年を迎えました。それぞれの時代において、豊かな社会の実現のために、まちに必要なことを新しいビジネスにして取り組んできました。
インフラを整える建設事業で長く地域での役割を果たし、さらに将来を見据えた「カタチ」を描くこと、そして企画し仕事として自ら実行していくことが私たちの変わらぬ姿勢です。
地域に根差した事業活動を通して、私たちの暮らす社会が真に豊かなものとなるような新しいライフスタイルを創り出す、それを実現する企業であり続けたいと思っています。

PHILOSOPHY経営理念

「心のまち、夢と希望の未来にチャレンジ」

心、心、心
豊かな心を奏でる「まち」
人にやさしさ、あたたかさを
互いの幸せを願う
夢や希望のあふれるまち

夢、夢、夢
夢をかたちに
希望をかなえる会社
人の喜びを自分の喜びに
笑顔や感動、誇れる仲間
自由な発想、想像力で、幸せな未来にチャレンジ!

亀井工業ホールディングスグループは、「心のまち、夢と希望の未来にチャレンジ!」という経営理念のもと、自由な発想と想像力で地元湘南から新しいライフスタイルを発信しています。もともと私たちは、ソシオカンパニー、すなわち本業を通じて社会貢献する企業という意味ですが、そうした精神を創業以来持ち続けてきました。時代ごとに求められる「必要」を模索して、それをカタチにして提供することが今も変わらぬ姿勢です。

社会は今、環境、産業、災害など多くの問題に直面し、特に少子高齢化による経済の縮小、超高齢社会への備え不足は深刻です。もちろん国も制度や仕組みの抜本的な見直しを推進していますし、同時に「地産地消」「地域活性」「地方創生」といった言葉と共に、地方の行政や民間企業にこうした取り組みを委ね始めています。そしてこの方向性が私たちローカル企業にとってビジネスチャンスであることも確かです。しかし一方では、地方、地域における旧態依然とした受け身の意識も変わらず、施策の理解や解釈に温度差があるまま、それぞれが各論で収束してしまう状況には、違和感がありました。その中で、私たちは「企業としての使命は何か、何をするべきか」を常に考え続けてきました。先行きの不透明な現状を打破できるような、持続的に維持発展する希望ある「まちづくり」を目指す上で、本当に必要な「意識」「価値観」とは何か。

「ローカルファースト」という言葉があります。かつて湘南茅ヶ崎のまちづくりのヒントやモデルになるものを探して各地の視察を重ねた時にオレゴン州ポートランドというまちで出会った言葉です。そこには、日本では当たり前のように立ち並ぶ「コンビニ」がありませんでした。最初こそ不便に感じたものの、大手のナショナルチェーンに頼らず、地域資本の店で買い物をして、地元のレストランで食事を楽しみ、自らまちを美しく保つという人々の意識とそれが創り上げるまちの活気にすぐに魅了されました。自分たちのまちに愛情と誇りを持った選択と行動をする、それが次世代への責任にも繋がり、「真に豊かな暮らし」を齎すことになるという大きな気づきを得ることができました。物や情報に溢れる豊かな社会をつくってきたのも私たちですが、その利便性だけに偏らず、「何を大切にして何を選ぶか」を常に意識して行動することが重要だと思います。一人一人の意識が変われば、まちも変わるはずです
今後も、私たち亀井工業ホールディングスグループは、創業以来の姿勢「まち・人・未来を健やかに」というビジョン、そしてローカルファーストの価値観を基軸に、各社、各事業部が持ち合わせるスキルを十分に発揮しながら、地域社会に貢献していきたいと思います。その歩みの先に、真に心豊かなライフスタイルがあり、そこから生まれる活力が地域を、日本を、世界をも満たしていくことを信じています。