MEAL「食」を担う

飲食事業

高齢社会の「食」の問題は、命に直結する重要な課題で、実際に様々な取り組みがあります。私たちは、この社会背景の中で福祉事業者を対象に「食べたご本人の笑顔」「ご家族の笑顔」「施設の現場で働く方の笑顔」「収益改善で経営者の笑顔」という「簡単調理4つの笑顔の提供」を理念に、全ての方のニーズに応えるべく2011年7月、『グローバルキッチン』という子会社を新たに設立しました。

主な事業は、調理済冷凍食材の商品開発と販売。商品は食材を急速冷凍するため、合成保存料や合成着色料が要りません。栄養価も味も損なわず、解凍して盛り付ければOKという手軽さゆえに専門のスタッフがいなくても調理が可能で時間も短縮。食事を提供する家族やスタッフの作業効率と労働環境の改善は高齢社会、とりわけ福祉の中で求められていますが、どのような状況下でも容易に栄養バランスのいい美味しい食事を提供できる「調理済み食材」は、「安心安全」に加えて、こうした環境改善にも踏み込めると自負しています。
また、高齢者は、肉体の老化や機能の低下、環境の変化で食への意欲を失いやすい傾向があると言われますが、栄養に対する認識不足もあり「たんぱく質エネルギー低栄養状態(PEM)」に陥り、免疫機能や筋力の低下や鬱を引き起こすような深刻な事態が浮上しています。私たちのメニュー開発は、栄養価の維持はもちろん、食欲を引き出すための「美味しさ」と「見た目の美しさ」にもこだわり、ソフト食でもできるだけ素材の原型を維持して提供する「やわらか食」を取扱っており好評を得ています。

創業から8年。私たちの商品は、今、北海道から沖縄まで全国2500以上もの施設が利用しています。グループで運営する介護施設「ケアヴィレッジ」「ビバヴィレッジ」もその一つで、365日の食事を栄養管理や調理も含めた形で提供。利用者が増えるほどに飽きの来ないメニュー開発へのニーズは高まり日々奮闘中です。温浴施設の「湯快爽快」直営店では、PB商品も含むメニュー開発、企画、調理指導、食材調達販路の確保を請け負っています。また柳島スポーツ公園内にある「柳島Kitchen」では、地元食材を優先的に使い、栄養価や塩分などバランスを考えた健康な身体のための「食事」を、パームインターナショナルテニスアカデミー校長、および医学博士でもある杉山芙紗子さんの監修によるメニューとして提供しています。食事療法食を在宅で利用したいというニーズには、簡単調理で栄養コントロールのできるエネルギー調整食、タンパク質調整食、やわらか食の個人販売(通販)という形で応え、飲食店開業コンサルティングサービス、高齢者施設向け衛生備品の販売、世界人口の25%を占めるイスラム教徒向けに「ハラール商品」の開発、販売も行っています。

また2019年2月にはホノルルのアラモアナショッピングセンターで開催された「茅ヶ崎フェア」に出店する機会を得て当社で扱う冷凍総菜を販売しました。味の評価はもちろん、安心安全で健康への配慮もある商品に、現地の人々から高い関心を寄せられたことは貴重な実績となりました。初めての海外での販売にあたっては企業の歴史や想いを「亀井商店」というブランドに込めて商品のストーリーを明確に打ち出しました。今後はそこで培われたノウハウで日本食の良さをアピールしながら更なる進出を目指します。
将来的には自社の管理栄養士による献立相談や、ダイエットやアスリート向けの健康指導を含め、すべての人が食を通して元気で過ごせる社会を作る手助けをしていきたいと考えています。超高齢社会において、いま「食」の世界が大きく広がろうとしています。

COLUMN

広がる「食」のサービス、グローバルに!

グローバルキッチンの“グローバル”は、Think global, Act local の“グローバル”。私たちのサービスで地域の人たちを少しでも元気にすることが使命の一つですが、その想いが世界に向けても届くようにと努力しています。ハワイホノルルで行われた茅ヶ崎フェアへの出店の機会などもあり、身近な「食」の文化を私たちを通して発信することができました。それぞれの地域の発展に寄与する、そのための事業としてGLOBALに羽ばたきたいと考えます。

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